ようこそ! 魔破街へ
中は豆電球が光を放っていて、何とか歩ける。

けれど人一人通るギリギリの幅だ。

それでも何とか歩き続ける。

途中、坂を上ったり下ったりしたけれど、一本道なのはありがたい。

汗をかき始めた頃、鉄の扉の前に来た。

そこには『ココが魔破街』と、扉に彫られていた。

…やっと到着、か?

オレはため息をつき、取っ手に手をかけ、押した。

ぎぎぎっ…!

嫌な音をさせながら、扉は何とか開いた。

光に眼を細めながら、オレはやっと魔破町に来た。

だけど…。
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