ようこそ! 魔破街へ
「まっまあ滅多に処理班は出てこないし、大人しくしているなら問題ないわよ。カルマだったら絶対に大丈夫」

サラが励ますように、明るく言ってくれる。

「ありがとう、サラ」

そこで奥の席に三人で座った。

テーブルにはすでにメニューが置かれてある。

「ここの食事は日替わりなの。どれも美味しいわよ」

「へぇ、どれどれ」

オレとサラは並んで座り、シュリはオレの向かいに座った。

メニューには和・洋・中の種類があり、今日は鳥がメインらしい。

「じゃあ唐揚げ定食にしようかな?」

唐揚げは好きだから、嬉しかった。

「ん~、じゃああたしはチキンソテーセットにしよっと。シュリは?」

「私は特盛の親子丼」

特盛…シュリは話し方からそうだが、ちょと男っぽいところがある。

まあ変にぶりっ子している女の子よりは、話しやすいタイプだ。

サラはメイドを呼び、それぞれ注文した。
< 60 / 138 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop