恋恋【短】








約一ヶ月前、未來は死んだ。



もともと病弱だった彼女は、俺を置いていってしまった。




そんな彼女は今日、俺に会いに来た。





俺と約束をしに、帰ってきた。






未來、心配かけてごめんな?



俺、ちゃんとがんばるから。



心配性なお前が悩んだりしないように、ゆっくり俺を待てるように。




それがふたりの約束。










…とりあえず、部屋掃除するかな。





空を見上げそんな独り言呟くと、星がひとつ、明るく瞬いたような気がした。








……未來、最高に愛してる。






『またな』。








END



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