超肉食系男子

4人は一斉に扉の前にいる人物を見つめた。

そこにはヒデが慌てた様子で扉を押さえていた。

コウジが「お前は」と言いかけた時、まるで聞き耳を持つ様子のないヒデは

「みゆきは?」と一言だけ言うと生徒会室を見渡した。

ヒデは私の「わからない」の「な」を聞いたところで

「そうか」と言ってまた走ってどこかに行ってしまった。

4人は目が点の状態になるしかなかった。

コウジがいち早く「ちょっ、待てよ」とヒデを追いかけようとしたが、もうそこにはヒデの姿はなかった


< 12 / 38 >

この作品をシェア

pagetop