【完】晴 時々 雨



「…ごめん」



潤はわたしから目をそらし

わたしの肩を押しやった



たった今まで

抱きしめてくれたのに



今度はわたしを遠ざけようとする



「なにが…ごめん、なの?」



どうしてあやまるの?



わたしは不安になって

潤を覗き込む



そんなふうに

よくわからないまま

謝られると

怖いよ



潤も

わたしを

傷付けるっていうの?



敏感になってるわたしの心が

ざわざわと騒ぎ出す


< 240 / 348 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop