【完】晴 時々 雨
「うん…ありがとう、心配してくれて」
わたしは
心からお礼を言うことができた
これまでの数日が嘘だったかのように
あの日のように
相沢くんに対する感謝の気持ちが
胸をあたたかくしていった
わたしが苛立っていたのは
自分に対してだったんだ
たぶん
わたし
相沢くんに
惹かれ始めていた
そんな移り気な自分を
無意識のうちに
拒絶していたんじゃないかな
新しい恋なんて
今でもまだあり得ないって思うけど
自分がかたくなになっていることにだけは
ようやく気付けた気がする