【完】晴 時々 雨
わたしはそのまま通り過ぎた
2人ともわたしに気付かなかった
麻由子が後ろから追いかけてくる
「ちょっとハルちゃん!
どうかしたの?」
「………」
わたしはその呼びかけに
応えることができなかった
動悸が速くなっていく
ドクドクドク…
わたしの脳裏には
さっき見た谷君の顔が
焼き付いて離れなかった
谷君の
あの表情
そう
サツキちゃんに感じたのと同じ
“怖さ”を
わたしは谷君にも
感じてしまったんだ