教師×教師



「俊吾、何か飲む?」


「ココア。」


この前、結婚式場から貰って来たパンフレットを見ながら、何か考えている俊吾。


「難しい顔して、どうしたの?」


「そろそろ、具体的に考えないとなぁって思って。」


「そうだね…。あっ、まずちゃんと挨拶に行かない?」


付き合っている挨拶はしたけど、正式な結婚の挨拶はしてない。



「そうだな…。沙夏の両親が何も用事が無ければ、明日にでも行くか。」


「うん!今聞いてみるね。」


……


『はい。』

「明日なんだけど、家に行っても大丈夫?」

『明日ねぇ…。午前中ならいいよ。もしかして、お嬢さんをくださいみたいな?』

「まぁ…。お父さんにも言ってて。じゃあね。」



お母さんは、勘が鋭いんだから…。




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