教師×教師


「ママ…。」

ミルクを飲み終えてすぐ、抱きついてきた。

「どうした?二階でお話ししよっか。」

「ぅん…。」


歯磨きをして、弘樹クンの部屋に行った。



「奏太、何したの?」

「何かあったんでしょ?こっちはいいから、ちゃんと話聞いてあげな。」

「うん。 奏太、どうしたの?泣いてたら、分かんないよ。」

部屋に入ってすぐ、涙流しちゃったんだよね…。



「…ボクが居るから赤ちゃん、ヒックッ、できないの?」

「誰が、そんな事言ったの?」


「弘樹が言ったウワァ-ン…」

弘樹クン…


「そんな事無いよ。赤ちゃんの事はパパとちゃんと話しあってるんだよ。だから奏太はいていいの。」

「本当?」

「うん。もう、泣かないの。」

これでもかって言うくらい、大粒の涙を流していた。


「やっぱり、一緒に寝よっか。」

「ううん。ここに寝る。」



子守唄を歌って、寝かせた…。


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