永遠の片想い

聖夜の贈り物

「メリークリスマス!」


その声と同時に、鳴り響くグラスの音。


「まぁ、今日はまだイブだけどね」

「お前はいつも一言多いんだよ」

「だって、本当の事じゃん」

「うっせぇ、バーカ」


ふて腐れる私に、ミっくんはそう言って舌を出した。

時間が過ぎるのなんて、本当にあっという間で。


気付けばもうクリスマスイブ。


今年の私は、チカやシュンくんとミっくんの家でオール。

つまり、イブからクリスマスにかけてのパーティ。

何だか付き合いたてカップルの、ダブルデートのようだ。


「てかさ、ジュースで乾杯って何か意外なんだけど」


チカの言葉に私も頷くと、コーラ片手にミっくんが口を開いた。
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