永遠の片想い

堪える涙の先

「マリと話してきたよ」


そう言ってオレンジジュースが入ったグラスに手を伸ばす私に、彼は少し驚いたように眉を上げる。


「別に、トシに言われたからじゃないけど」


照れ隠しでふて腐れたようにそう言う私を、トシは"はいはい"とめんどくさそうに笑った。


「何、その言い方」

「別に。まぁ、よかったじゃん」


優しい顔で笑いながら、トシも運ばれてきたコーラを口にする。


「ねぇ、トシ」


私は彼の名を呼び、真剣な眼差しを向けた。


「お願いがあるの」

「お願い?」


トシの問い掛けに、小さく頷く。


「いいけど、何?」


それは、私が決めた事。




「佳祐に逢いたい」



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