永遠の片想い

噛み締める唇

コールしてすぐ、マリの声が耳に響く。


『もしもーし』

「マリ?ごめんね、大丈夫?」

『私は大丈夫だよ。佳祐くんに紹介してもらって、今みんなとボーリングしてる』

「無事ならよかった」

『絵里奈こそ大丈夫?』


ガヤガヤする騒ぎ声に混じって、マリの心配そうな声が耳に届く。


「大丈夫だよ。今佳祐と一緒にいる」

『それならよかった。追いかけようとしたらさ、佳祐くん"俺が行く"って先に走ってっちゃうんだもん』

「何かごめんね。また連絡するよ」


マリは"お互い頑張ろうね"と言って、電話を切った。


「お待たせ」


単車にまたがる佳祐に、声をかける。
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