永遠の片想い

彼女の泣き顔

佳祐とは相変わらずなまま、季節は冬に近付き。

気付けばあと数週間で、イベントだらけの12月に入る。


あの日からユキ先輩は、私を見かける度に声をかけてくれる。


"私のかわいい後輩"


そんな風に言ってもらえる事が、嬉しくて仕方なかった。


日に日に仲良くなる先輩とは逆に、最近のマリは付き合いが悪く、まるで私を避けているようにも見える。

でも学校にいる間は普通だし、特に変わった様子もない。


ただ一つ気になる事が−−…


「マリ、今日帰り暇?」

「あー…ごめん」


マリは"用事あるんだ"と、私の誘いを決まって断るようになった。

その事を深く考えたりはしなかったけど、何となく聞けない日が続く。
< 97 / 402 >

この作品をシェア

pagetop