野球少年と彼女と私
さっきまでいた学校に着き、私は走って教室に向かう。
校内には、まだ少し生徒が残っていた事に少し安心した。
机の中にあったWILLCOMを取り出し、
さっさと家に帰ろうと、廊下に出た時の事だった。
隣の教室にガタガタと物音がしたのを私は微かに感じた。
――――‥‥お化け!?
なーんて、いるわけないかあ、
私はその教室をの前を通った時
何気なく見えてしまった
向井先輩の彼女の姿を。
教室の中に向井先輩の彼女がいる事を。