野球少年と彼女と私

私なんかとキスして本当によかったのか?
すみません、私で‥。

五月蝿すぎたか。
キスされなかったらあのままずっと喋ってたかも。

なんてね。

「お前、名前何」

「う‥んと、ゆかです」

「ゆか」

「へい」

「ゆか」

「うい」

「ゆか」

「ほい」

「友達ずっとこっち見てたぞ?」

「え‥‥‥‥?」


そう言われ、向井先輩が指指す方へ振り返ると
あいがニマニマしながら私達を見てた。

「あ‥あい‥」

私はあいを少し睨んだ。
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