gloom of the prince〜恋する研究室〜
2.俺の隣
「沢村若菜です。」
ウソだろ……。
俺は思わず笑みをこぼした。
沢村若菜が今、目の前にいる。
この研究室に配属になったらしい。
もう観察できなくなるかと思ったけど、これからはすぐ近くで観察できるのか!
向こうから来てくれるとは。
「じゃあ、沢村さんは窓側の席で、波多江くんはそこの真ん中の席。でいいですよね?川崎さん?」
何言ってんだよ。
窓際のサボリ席は俺の席だろ!
南さんの身勝手さに若干イラッとして、適当に答える。
「俺に訊くより、シゲに訊いた方がいいんじゃね?シゲが挟まれることになるんだし。」
どうせシゲのことだから、いいですよ、とか言うんだろうけど。
「僕は構いませんよ。」
ほらね。
で、俺はどこに行けばいいんだよ?
「川崎さんは、私の隣が空いてるんで。」
お前の隣かよ。
仕方なく俺は自分の荷物を持って南さんの隣の席に移動した。
ウソだろ……。
俺は思わず笑みをこぼした。
沢村若菜が今、目の前にいる。
この研究室に配属になったらしい。
もう観察できなくなるかと思ったけど、これからはすぐ近くで観察できるのか!
向こうから来てくれるとは。
「じゃあ、沢村さんは窓側の席で、波多江くんはそこの真ん中の席。でいいですよね?川崎さん?」
何言ってんだよ。
窓際のサボリ席は俺の席だろ!
南さんの身勝手さに若干イラッとして、適当に答える。
「俺に訊くより、シゲに訊いた方がいいんじゃね?シゲが挟まれることになるんだし。」
どうせシゲのことだから、いいですよ、とか言うんだろうけど。
「僕は構いませんよ。」
ほらね。
で、俺はどこに行けばいいんだよ?
「川崎さんは、私の隣が空いてるんで。」
お前の隣かよ。
仕方なく俺は自分の荷物を持って南さんの隣の席に移動した。