この想いを君に… −あの場所へ−
「…女の子ならかわいいかもしれないけど、僕、男の子だよ」

「それも個性だよ、知樹」

パパは僕を抱きしめた。

「今、身長何センチ?」

「153」

「少し、伸びたじゃない」

「でも、みんな変な目で見る」

「そんな奴は放っておけよ」



しばらく、そんな会話をしていた。

パパの体が温かくて僕は思わずボンヤリしてしまった。

居心地が良すぎて。

こういうのが堪らなく嬉しいのは僕はまだまだパパから離れられない甘ったれ、なんだろうか?
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