この想いを君に… −あの場所へ−
9.両家顔合わせ
翌日、観光名所巡りをした後、大阪へ向かった。

今晩は光さんの家に泊まる。

あたし以外はみんな、来たことがない光さんの家。



「うわあ、大きい…」

知樹は車から降りるとすぐにそう呟いた。

相変わらず、立派な門構えに大きな敷地。

「いらっしゃい〜!!」

光さんの妹、奏さんが真っ先に出迎えてくれた。

その後に光さんのお母さんが。

「むっちゃん、元気にしてた〜?」

そう言ってあたしの頭をクシャクシャに撫でた。

お父さんは優しい笑みを浮かべていた。

「道中長かったから疲れたでしょう?
ゆっくり休んでください」

そう、パパに声を掛けていた。
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