この想いを君に… −あの場所へ−
そーちゃんはやがて目を開けると

「起きたい」

と言った。

私と学くんは布団で背もたれを作る。

そしてそーちゃんの体を起こした。



「寝られないの?」

そーちゃんは頷く。

寝る時間が極端に減っている。

自力で体を動かせないから余計なんだろうな。



「JSBは…どうだったんだろう」

自分が辛い状態なのにそれでも気になるのはチームの状態。

「きっと祥太郎くんは上手く調整してますよ」

学くんは微笑んでそーちゃんを安心させた。
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