オフィスラブ
「でも何もなくてよかった。


カワイイけど深雪のタイプとは正反対だもんね。」


「うん。正反対だよ―――」


かなり年下だし、頼りがいがあるタイプには思えない。


それに、同じ会社の人で、これから同じ本社に勤務するようになるし。


そう。まさに正反対。そのはずなのに……


ミツルくんの事を思い出すとなんだか純粋な気持ちになって胸が熱くなる。


「深雪、顔赤いけど……


やっぱり何かあったの?」


「正反対なのに………


何なんだろうこの気持ち―――。」
< 51 / 80 >

この作品をシェア

pagetop