運命の歯車-不思議の国のアイツ-


「なっ・・・・何言ってんだよ・・・お前は?」



あまりのコウの言い分に戸惑う田村ジュン。



そして、コウの後ろでは、リョウが呆れたような表情を作っていた。



「それとも、とことんやらないと気がすまないのか?」



爽やかな笑顔から一転して、好戦的な表情へと変わるコウ。



田村ジュンは、コウの好戦的な表情と後ろに立つリョウをしばらく睨みつけていたが、「・・・・行くぞ。」といきなり、コウとリョウに背中を向けて、倒れている4人に声をかけた。



痛そうにしながら、立ち上がる4人。



田村ジュンと他4人は、お互いを支えあいながら、体育館裏から去っていった。







「・・・お前、何してんだよ?」



田村ジュンと他4人が去った後で、ため息をつきながら、コウに話しかけるリョウ。



「何って・・・喧嘩の仲裁だろ。」



当然のことのように答えるコウ。

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