サスケfamily
「食べたよ~」

いちいちうるさいなぁ

「名前は何て言うの?」

「…サスケ」

俺は初めて口を開いた。

「ふぅん。ちょっと古いね」

なっ…姉上が考えてくれた名を悪く言うとは…

「でもかっこいいね」

「…そうに決まってんだろ。姉上がつけてくれたのだからな」

「姉上?」

「俺の姉みたいな人だ。この頃忙しくて遊んでくれないがいつも感謝してる」

「好きなんだね」

カァァァ

俺は顔を赤くした。

「他に家族は?」

「母上とソラっていう最近拾った猫で俺の弟的存在はいるが…」

「楽しそうだね」

その時言葉とは裏腹に彼女の表情が曇ったのを俺は見逃さなかった。

「お前には母上の他に誰かいないのか?」

「パパがいるけどいつも遅いの」

俺とは大違いだな

姉上は遅めに帰ってくるけど遊んでくれるし無理な時はソラや近所と遊んでるからな

「でもサスケがいるから平気」

と俺を抱きしめた

早く帰りたいが帰り道が分かるまで相手になってやるか
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