swallotail-アゲハ-【完】

私達は何台ものバイクを連ねて地元へ帰る。

溜まり場へ帰る前に海へ行った。

他のメンバーは砂浜に走りこみ大の字に寝っころがる。

私は近くの自販機で水を買い、何度も何度も水を口に含んでうがいをする。

私の中のマコトをすべて洗い出すように・・・。

何度も。何度も。

500㍉のペットボトルの水はあっという間に無くなる。

口が湿った状態で何度も、特攻服の袖口で口を擦った。



同じ族でもどうしてここまで違うのか?

「Black・angel」の野郎等はけして力で女をモノにしようとしない。

夏姉の事件。

私の事件。

この2つで奴等はきっと女に対する優しさがあるのかもしれない。

力じゃ、どうしても男には敵わない女。

それが悔しい・・・。

仲間って絆ってやっぱ・・・

スゲーよ。


もう・・・。

誰も傷つけたくない。

もし・・・

傷つくならならば私1人で十分だ。

感情が溢れて持ってたペットボトルを握り潰し、ゴミ箱に投げ入れた。



私は静かに自販機から離れ皆の元へ戻った。




私も皆と同じ様に砂浜に寝ころがる。


冬の空は空気が澄んでで星が綺麗だ。

静かに流れる波音と冷たい空気。

周りから漏れる溜め息。

喧嘩を終えた安心感。


一気に疲れが私を襲う・・・。




「ハックション!!」

・・・。普通に寒いね。

ってか、特攻の上、明日香に預けたままで薄着なんっすけどw

< 128 / 181 >

この作品をシェア

pagetop