swallotail-アゲハ-【完】

お互い呼び方が変わった日から、私の隣には必ず春人が居た。


話す度縮まる距離。

春人と話す度、もっと知りたいって思った。

やっぱり、コレって・・・




恋なの??








「アゲちゃん~~~。みぃつけたぁ~~~!!」

耳障りな声がした。




「ダ・・・大樹!!!」



ちょっと、煙草買いに来た隙を取られ大樹に見つかる。



「アゲちゃん。今日は俺といい事して遊ぼうねぇ!!」

気持ち悪い大樹の声。

吐き気がする。



「ふざけんな!!誰がテメーなんかと!!」


「へぇー。ヤクザは相手出来るのに俺はダメなのぉ?」


コイツは人間じゃない。


「テメー!!」



何度だって殴りかかってやる!!

何度だって蹴り飛ばしてやる!!


「アゲちゃん。効かないよ。そろそろ。喧嘩はぁお仕舞いにしていい事しよぉ♪」

後ろから首に腕を回され、息が苦しい・・・。

春人・・・

春人・・・

なんどもアイツの名前呼んだ。


少し前までは夏姉の事を呼んでたのに・・・

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