Girls Kiss・『お姫さまとのキス』
お姫さまとのキス
「おっそーい!」

「はぁ…」

「アタシが呼んだらすぐ来てよ! じゃなきゃ、アンタにお給料払っている意味ないじゃない!」

別にアナタから貰っているワケじゃないんですけどね。

「すみません。以後気を付けます」

「そうしてちょーだい。…お茶」

「はい」

私は言われた通り、彼女の好きな緑茶を淹れる。

美しく賢い彼女は、ウチの高校の『お姫さま』。

有名私立校と名高いウチの学校の理事長の血縁者で、自身もすでに会社を経営している。
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