明日は
SCENE 11
 その日は雨だった。

 子吉沢と墨丘は傘を持って、受験する高校の門をくぐった。

 自宅から電車で一時間もかかるので、同じ中学の生徒はいない。

 だから、電車に揺られながら子吉沢と墨丘は話しが出来たので、緊張もほぐれたのだった。

 席も子吉沢の後ろに墨丘だったので、休憩時間も話すことが出来て、合格は間違いないと思えた。

 数学は墨丘の猛勉強のおかげで、解答が全部埋めることが出来た。計算ミスさえなければ良い点が取ることもありそうだ。

 残りの四教科は大変だった。

読解力がないし、暗記をしたが解答には苦労したが、何とか解答を八割ほど埋めることが出来た。

 五教科の試験を終え、子吉沢は家路に着くのだった。




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