好きな人は初恋から君へ

期末後。



秋人のスパルタ勉強を受けて一週間。



いつもは全教科平均ぎりぎりだったものが
今回は全て平均を10点上回っていた




「私って凄い〜♪」




最後に返ってきた
英語の答案用紙を眺めながら足をブラブラさせる



「いや、俺のおかげだろ?」





「わっわかってるよ!」



「ったく、教えたそばから忘れる奴初めて見たぞ」



「うぅ…」




茜は覚えるのは早いのだか忘れるのも早く
新しいものを教えれば前に教えたものを忘れてしまう、といったような感じなのだ。




「おかげで寝不足だし」


「うぅ…ごめん」





「ま、俺としちゃー1つくらい百点取ってほしかったんだけどなぁ」




「えっ無理にきまっ「あかねぇぇええ!!」




ドーンッ




「うぎゃ?!」




「うわーん!」



「つっ月ちゃんどうしたの?!」




「赤点取っちゃったぁー!」



そぅ言って
月は茜の目の前に英語の回答を見せた



「え…わぁ…10点」




「ぶはっ…リアルに初めて見たんだけど」



秋人は笑っているが、月本人には笑い事ではない



「どーしよぉぉお!夏休み補習だよぉ」






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