好きな人は初恋から君へ
もつれ



「ならさー



僕達付き合わない?」







この人は何を言ってるんだろう



ほぼ初対面に近いのに





もちろん返事はNOなのだが驚きすぎて茜はあっけらかんとしていた。


もちろん周りにいた海以外も驚き固まる。



「あ、あの、吉田くん?」

やっと正気を取り戻した茜はなるべく冷静に言った。




「なーに?」



いや、なーにじゃなくてね?



「今私言ったよね?付き合うとかよく分からないって」



「うん!だから僕が教えてあげるよ」



海は先ほどの可愛らしい笑顔から怪しい微笑みに変わった。



「いやいや!無理だから!」



「大丈夫だって!」




何がぁ?!



茜は駄目だと思い
月に助けを求めるように目線を向けたが未だに固まっていた。


明もまたポカーンとしていて話にならず…
かといって秋人に今目を向けることはできずにいた。




「ならさ明日親睦会としてデートしよーよ♪」



「いや、あの」



「もちろん2人でだよー?」



「あ、あの」



絶対に無理!
吉田くんは悪い人じゃないってのは分かってるけど、やっぱり友達以上の関係は無理なんだ。











「ねぇ、しよーよー…「おい。こら嫌がってんだろうが」





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