春、恋咲く。〜旅立ちの日〜


━━拓斗&みなみ━━




「結局、愛理とは会えたわけ?」


「ん?まぁ、無事に…//」


「うわ〜、顔真っ赤にしちゃって。アンタに愛理とられたと思うと超ムカつく。」


「うるせーよ。何言ったってもう俺のなんだからな。」


「(偉そうなのも超ムカつく!)

てか、あんたさ、愛理にちゃんと話したわけ?あたしとのこと。」


「………」


「…うわ、最低。愛理がそれずっと勘違いして気にしてたの知ってるくせに。そんなノロマだと捨てられるよ。」


「…なっ、うっせーよ!言われなくても次会ったらちゃんと説明するし。」


「本当、しっかりしてよ?あたしだって未だに彼氏に疑われてるんだから、アンタとのこと。」


「お前の方こそちゃんと話してやれよ、彼氏のこと。もう2年も隠してんだろ?」


「わかってるわよ。最初っからアンタたちが上手く言ったら言うって決めてたんだから。」


「てか何で今まで隠してたんだよ、可哀想だろ。」


「アンタがうじうじしてるからじゃない!あたしだけ幸せだと愛理が悲しいかなって…。あたしの葛藤も知らずこのノロマが!」


「おま…っ、マジでムカつく!」


「ノロマはノロマじゃない。しかもアンタ、予防線まで張って。高校の推薦蹴って愛理の隣の高校にしたのだって長期戦狙いだったんでしょ。」


「(マジどっから調べたんだよ)」


「先輩から聞いたんだから。あそこのバスケ部って、合同練習とかでしょっちゅう高校同士で行き来があるんでしょ?
それなら愛理がバスケ続ける限り離れないもんね、ヘタレさん。」


「……だったらなんだよ。いいだろ、別に。フラれる可能性だってあったんだから。」


「フラれても追い掛けるつもりだったの?……未練がましいやつ」

「…っ、お前マジ死ね…っ!」


「拓に死ねって言われたって愛理に言っちゃお。愛理、言葉遣い乱暴な人って嫌いだから、拓フラれちゃうかもね!ふふっ」


「…〜っお前、マジ……〜っ!
(いつか絶対泣かしてやる!)」




〜そんなみなみと拓斗の力関係〜




         ━END━



< 53 / 53 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:3

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

すれ違い*Pure Love《1》

総文字数/81,609

恋愛(学園)238ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
両想いからはじまって 両想いで終わる恋。 片想いだと勘違いしてはじまって 片想いだと勘違いして終わる恋。 早飛×梨々 好きなのに 好きだから 全然噛み合わない二人の想い。 好きってだけじゃダメな恋。 ∞………………………∞ 筆跡☆08.08.02〜09.05.10 『すれ違い』【完結】 *お知らせ* 作者の勝手な都合により、『すれ違い』は一時完結とします。 ですが、これからも『すれ違い(2)』として、続編という形でこの作品を書いていきたいと思います。 是非、よろしくお願いします! ∞………………………∞
モノクロ ―黒の中の白、白の中の黒―

総文字数/13,572

恋愛(その他)63ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
真っ黒な私の中で光る、唯一の白。 真っ白なあなたの中で陰る、唯一の黒。 光の隣に常に影が在るように 白の隣には黒。 だから私は、 「あなたから離れてはあげない」 ――傷で繋がる関係は、脆く、虚しい。 ********************** 執筆☆11.08.14〜 **********************
すれ違い*Pure Love《2》

総文字数/4,241

恋愛(学園)23ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
片想いから、両想いへ―… 2人の気持ちは 通じあったはずなのに どうしてこんなに苦しいの…? ――ごめん、好きだ… ――本当は…。憎いって ずっとそう、思ってた… ――何で俺のこと 好きにならないんだよっ… ――ただ、大好き… それだけなのに… 4つの糸は 複雑に絡まりあう ただ、好き… それだけじゃ どうしてダメなの―… ∞………………………∞ 執筆★09.07.05〜 *お知らせ* この作品は『すれ違い*1』 から繋がっています。 そのため“第4章” からの更新となっています。 ∞………………………∞

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop