キミの手 キミの体温

side宝珠


「おまえに会いたいって?」


「へっ?」


「さっきの電話」


5限目の体育が早めに終わって制服に着替えた後。


腰を下ろしてぼんやりしてた周助に紙パックのお茶を差し出した。


隣に座った俺を一瞥し、袋から取り出したストローを突っ込んで、


「またおまえの仕込みかよ」


呆れた風な顔をしてお茶を吸い上げてる。


それを横目で窺いながらやっぱりなって思ってんのがホントのとこ。


白奈からの電話の内容は検討がつく。



……まぁ、根拠はあった。
確信が無かっただけで。


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