淡い満月
 
 
私には6つ離れた姉がいた。


人懐っこい笑顔で誰からでも好かれていたし。

それでいて、大人っぽい雰囲気も持ち合わせていた。




「小波、オムライス食べに行こ♪」


2人でオムライスを食べに行くのが楽しみで、よくお姉ちゃんにせがまれて出かけていた。



優しいお姉ちゃん
可愛いお姉ちゃん

大好きなお姉ちゃん



私の唯一の理解者。









だけど、彼女はもういない。


私が殺してしまったから。
 
 
 
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