とんでも腐敵☆パートナー
「あいつら……」
三度目ともなると、もう忘れようもないド派手なアロハシャツ。
厭らしいニタニタ笑いを浮かべ、駐車場に入っていく五つの影。
悪モンの臭いがぷんぷんだ。
男達が駐車場の中に消えていくと、あたしはできるだけ静かに足を動かし始めた。
朽木さんも同じく、足音を忍ばせる。
ふと気付き、朽木さんの手にあるコンビニのビニール袋に手を伸ばした。無言で渡してくれる朽木さん。
お荷物は、あたしが引き受けた。
駐車場に入り、奴らの姿を探す。
いた。
見慣れた車を取り囲み、値踏みするような目で舐め回している。
見慣れた車――――――
拝島さんの、赤いミニ。
男達に気付かれないよう、離れた場所から大きな車の陰に隠れて様子を窺う。
だけど、そんな悠長なことはしてられないとすぐに気付いた。
奴らの手の中にある物が、何かが分かった瞬間。
あたしの背中を、戦慄が走り抜ける。
それは――硬質な金属の質感を放つ、重たげなハンマー。
どこにでもありそうな木の持ち手のハンマーは、何に使われるのかなんて、答えはひとつしかない。
あいつら、拝島さんの車を壊す気だ……っ!
お昼、ここで奴らと遭遇した時、あたしと祥子達は、確かにミニから荷物を取り出していた。
奴らに、自分達の車の居場所を知られていたのだ。
三度目ともなると、もう忘れようもないド派手なアロハシャツ。
厭らしいニタニタ笑いを浮かべ、駐車場に入っていく五つの影。
悪モンの臭いがぷんぷんだ。
男達が駐車場の中に消えていくと、あたしはできるだけ静かに足を動かし始めた。
朽木さんも同じく、足音を忍ばせる。
ふと気付き、朽木さんの手にあるコンビニのビニール袋に手を伸ばした。無言で渡してくれる朽木さん。
お荷物は、あたしが引き受けた。
駐車場に入り、奴らの姿を探す。
いた。
見慣れた車を取り囲み、値踏みするような目で舐め回している。
見慣れた車――――――
拝島さんの、赤いミニ。
男達に気付かれないよう、離れた場所から大きな車の陰に隠れて様子を窺う。
だけど、そんな悠長なことはしてられないとすぐに気付いた。
奴らの手の中にある物が、何かが分かった瞬間。
あたしの背中を、戦慄が走り抜ける。
それは――硬質な金属の質感を放つ、重たげなハンマー。
どこにでもありそうな木の持ち手のハンマーは、何に使われるのかなんて、答えはひとつしかない。
あいつら、拝島さんの車を壊す気だ……っ!
お昼、ここで奴らと遭遇した時、あたしと祥子達は、確かにミニから荷物を取り出していた。
奴らに、自分達の車の居場所を知られていたのだ。