とんでも腐敵☆パートナー
 
「…………」
「…………」
 
 
 ふ。
 
 必殺、空気破りっ!
 
 
「……腹が減ってるのか?」
 
「あははは。夕食は帰ってからだから~」
 
 ああ、そうともさ。減ってるさ。
 
 目の前で美味しそうにバーガー食べる客共を呪い殺してやりたいくらにいさっ!
 
 お仕事って結構ツライよね。しょぼーん。
 
「……家で何か食って行くか?」
 
「え?」
 
 なに、今のセリフ。
 
 朽木さんの声で聞こえたけど、まままさか朽木さんが言ったんじゃないよね?
 
 音源を探して周囲をきょろきょろ見回してみる。あたしと朽木さん以外誰もいない。
 
「なんだその反応は。食べてくのか? 食べてかないのか?」
 
「ええええっ!?」
 
 ホントに朽木さんのセリフだったのかぁぁ――っ!
 
「どうしたの朽木さんっ! やっぱどこか悪いのっ!?」
 
「なんでそうなるっ!?」
 
「だってそんな優しげなセリフ……鬼畜生徒会長は言わないよっ!?」
 
 ごきん
 
 あの……衝撃で首がつりそうになったんですけど……。
 
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