とんでも腐敵☆パートナー
「これで拝島さんをどうするつもり!?」
 
 キッと睨みながら言った。
 
 みるみる彼の顔が青ざめていく。
 
 その次の行動は予測してしかるべきだった。弾かれたように立ち上がり、あたしに背を向けて走り出す彼。
 
 ――逃がしてなるものか!
 
 危ないからナイフを地面に投げ捨てる。それから地を蹴り、路地の向こうに逃げようとする後ろ姿に渾身のタックルをかます。
 
「わわっ!」
 
 あたしの腕は見事に彼の足を捕らえた。がっぷり両脚に組み付く。バランスを崩す彼。勢い余って前のめりになり――
 
 
 べしゃっ!
 
 
 ギャグ漫画のように顔面から地面にこんにちは。
 
 シリアスムードなのにごめんちゃい。
 
 
 
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