君に逢いたくて

愛してる(Side.真一郎)

高1の夏。

俺はいつものグループで花火を見に来ていた。


その中に、俺の好きなやつがいた…
『みぃ』こと瀬名 美留花(セナ ミルカ)だった。

「真一郎くぅ~ん。みぃに告らんの?」

気色悪い声を出してくるのは親友の舜(シュン)。

「舜、キモい。
ってか、俺にも色々あんだよ!」

おい、俺。色々って何だよ。

ってか今日告る気満々だったのは俺だろ?


みぃが、他の奴にとられる前に…
って。

「お前は黙って焼きそばでも食ってろ。」

軽く瞬を殴って、その場を離れた。


「ひどぉ~い。真一郎く~ん。」

なんて瞬が言ってたけど…
無視だ。
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