春夏秋冬〜*恋巡る季節君と一緒に*〜

シュークリームで愛を(圭吾の目線で)




海から圭吾の家へと私たちは帰ってきた。



まだ海の匂いがするような……爽やかな気持ちをそのままにして…



水着はそのまま着とけよ…と…更衣室に入る私の耳元で囁いた圭吾の声がまだ私の体を熱くさせたままで…



緊張がななかなか解けない…



さっき帰ってから圭吾は直ぐにキッチンに行ってしまって…圭吾の部屋にまだ来ないまま…



何してるんだろ…


と感じ始めたころだった…




1階から甘い香りがする…


バニラビーンズのいい香り…


優しいカスタードの香りに…香ばしいクッキーに似た美味しそうな香り…




少しだけ緊張が解けて……甘い香りで幸せな気分になった…









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