AIR





「あー…靴下びしょびしょになっちゃったよ…。」



白かったハイソックスは、既に茶色がかっている。



軒下に避難し、とりあえず一段落。




「……また遅刻だな。」



携帯を取りだし、咲に“遅刻するー。”と短文のメールを打つ。

数十秒で“わかったー。”と短文の返信。
返信を見てから、あたしは携帯を鞄にしまった。
幸い、携帯は防水性だったから助かった。





「…………はぁ、学校また遅刻しちゃう。」



それはどうでもいい。



ただ早く学校に行きたいのは、悠斗くんに会いたいから。



「朝からブルーだなぁ…」




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