【詩音×愛祐実】スキをちょうだい~亜依編~


・・はい、正直に言います。

どっぷりばっちり妄想の世界に入ってました。


そのおかげで午後の授業はさっぱり。


ちっとも先生の声が聞こえてくる事はなかった。


だって妄想する事だって大事じゃない?

これは立派な予行練習なんだから!!


そう、妄想しながら予行練習!!


なんて計画的なあたし・・




「それで俺達がちゃんと二人っきりにしてやるからさ」

「うんうん!」

「二人っきりになったら思う存分ラブラブしてさ」

「うんうん!」

「チューの一つや二つ、しちゃえよ!」

「うんうん!」
「ちょっと!これ以上亜依に変な事言わないでよ!」


放課後の教室。


クラスの子達はほとんどいないこの場所で。


あたし達三人はクリスマスデートの作戦会議を立てていた。


シーかランドかで始まったあたし達の会議は
ダラダラ気味に進んでるけど。

それでも一つ一つが決まると妄想の世界もどんどん膨らむ。

ちなみに場所はランドに決定!

会議って楽しい!!


「いいじゃん♪颯太からなんて絶対にないって。
ここは女の子である亜依ちゃんからさ、がばっとちゅーっと
そんでその後も」

その後!!

その後って、その後だよね!?


「ちょ、やめてよ~恥ずかしいって」

想像するだけで鼻血が出そうになる。

「はぁ。でもさ、颯太をどうやって誘うの?」


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