彼女は天使。
舞い降りた天使
冬の訪れを感じさせる冷たい木枯らしが吹く12月。

テストが終わり、冬休みを待つだけとなった黒鷹学園高等部2年B組に、天使が舞い降りました。

「初めまして。白亜女学院から参りました、天使美織と申します」

現れたその天使はまだ、

自らがどんな世界に飛び込んだのか知らなかったのです。

「女…?」
「なんで、女?」

まさか、そこが

男だらけの学校だったとは。

「みんな、喜べ。2学年初の女子生徒だ」

まさか、女子が自分ひとりだとは

今日この時まで、知らなかったのです。
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