Kissシリーズ・「あたたかなキス」
あたたかなキス
「う~ん…」

アタシはうなる。

「どうした? …あぁ、ホラ。口元付いてる」

「んんっ」

彼に口元をハンカチで拭かれた。

お昼休み、生徒会室で彼と二人っきりでお弁当を食べていた。

我が高校の生徒会長が彼だから、こうやって貸切状態でいられるんだけど…。

ととっ。話がズレた。

「いや、最近よくあることなんだけど」

彼が作ってくれたお弁当を食べながら、思い出す。

「うん」

「アタシとアンタ、付き合ってたっけ?」

「…うん?」
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