みずたま。だ、だ、だ。
一学期

運命の再会!?



いよいよ入学式の日。姫はよく言えば知的でモダン、悪く言えばダサい、古めかしい制服に身を包みました。

入学式というのに、南国のこの地では桜はもう散って葉桜なのでした。

校門前の掲示板で姫のクラスを見たところ、1年2組でした。

迷路のように入り組んだ校舎に戸惑い、やっと・・・やっとの思ひで教室にたどり着きました。




が。





普通、座席表がドアのところに貼っているのですが、座席表がないのです!!

姫はうろうろ挙動不審な人になり、まるで生まれて初めて動物園の檻に入れられたマウンテンゴリラのようになりました。さっき出席番号を見ていませんでした。
本当に姫は馬鹿なのです。
姫はダッシュで掲示板に駆け戻り、番号を確認し、ようやく落ち着きを取り戻しました。

ほどなくしてだいたいのメンバーが揃いました。


そこに一人のすらりとした男の人がやって来ました。


…眩暈がしました。





――王子でした。






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