甘いクスリ

 
「何、鷹尾君、まだヤキモチ
妬いてる訳?」

「なっ?!」

都築は、何も言わなかったから
多分、Tシャツか何か着て
出んだろ?くらいに
思ってる俺は、
目の保養の機会歓迎とばかりに
推奨派にまわる。

「鷹尾さんて、片思い中、
渡辺さんの衣装みて
裏で、鼻血だした事
あったよねぇ」

「うるせーっ」

里奈は、回想し、爆笑する。

「あれは、彼女達のウリ
なんだから
あれでいいんだってば。

あ堂野先生、先生の生徒さん
衣装の事何も言ってなかった?

この間の打ち合わせで、
卒倒しかけていたけど。」

里奈は、思いだした様に言う。
それって、都築の事か?


「何、それ?」

「衣装打ち合わせしててね。
さすがに、あの二人程には
露出しないと思うけど
二人が衣装をセレクトするって
言ってたから、そこそこ
パンチがあるものに
なるんじゃない?」


・・・・・


確かに、そんな垢抜けた子じゃ
ないんだけど・・・


普通で、十分可愛いんだから

そうっと、しておいて
ほしかったりする。



 
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