永遠の彼方に 《神に愛された少女》

歌声



「「「美琴様!!」」」



魔力や剣を使えば美琴に

攻撃するようなものだ

3人の騎士達は
苦悩した。






美琴は、金色のオーラに


包まれながらも、意識はあり


夢で聞いた声が、
頭に響くように

話し掛けてきた。




《封印されし力


歌と共に解放する




歌を忘れたカナリアよ





歌を聴かせておくれ




さぁ…心のまま…に…………》






声が、聞こえなくなったと

同時に金色のオーラは美琴の躰の中に消えてしまった。





オーラが消えて放心状態に

立ち尽くしていると

カイルが

突然抱きしめてきた。


『……!!!』



『み…こと!…美琴!!!』





(あぁ…心配させちゃった!!!)





カイルを安心させたいと

心からそう想ったら

突然、血液が躰中に駆け巡っているかのように襲われる




『カイル…私…何か変なの!!』



『どうした?

何が変なのだ!!』







胸の辺りから暖かい

何かが溢れてくる。






躰中が熱くなると

頭の中が真っ白になって

何も考えられなくなった。






『…………』



『美琴?躰が熱いぞ!!

何か言ってくれ
美琴!!!』


『…………』


カイルの言葉にも反応がない








《♪~♪♪~♪♪~》







突然美琴は歌を歌い始めた。









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