永遠の彼方に 《神に愛された少女》

優しい人達

カーテンの隙間から眩しい陽射しが美琴に降り注いで覚醒を促す。




『…まぶしい…ふぁ~…良く寝た~!?』



起きがけで欠伸をして、今までにないすっきりした目覚めを感じた。






「おはようございます。

お目覚めになりましたか?

私は女官長のセリーヌと申します。」



『えっ!!…あ!…おはようございます。美琴です。』



(急に声を掛けられたから、ビックリしちゃったぁ!!)


女官長のセリーヌは40歳位で黒髪と瞳も黒く

キリリッとした面持ちで
厳格な学校の先生を想わせる人だ。




「驚かせてしまって申し訳ございません。

美琴様の身の回りの御世話を致します
侍女を此方に連れて参りました。」





「美琴様の御世話を仰せつかいました。

サリーで、ございます。何なりとお申し付け下さいませ。」



『美琴です。宜しくお願いします。』



侍女のサリーは20歳位かな?

ショートの茶色の髪をふわふわにして

愛嬌のあるクリクリっとした瞳は青色

可愛らしい人って感じ?




「湯殿の用意が出来ていますので、ご案内致します。」


『はい!?お願いします。サリーさん』


「サリーとお呼び下さい。」



美琴は小さく頷いて、衣装部屋に行って昨日の夜に、着ていた服に素早く着替えた




『お待たせしました』


サリーの所に戻りペコッとお辞儀する




「美琴様、私共に敬語は要りませんよ。」


サリーは優しく微笑み


美琴と部屋を後にした









部屋を出て右側を行った突き当たりにお風呂場があった。





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