ペアリングに愛をこめて
希望の絶望

車を走らせながら拓哉さんが話し出した。



「俺、初めて理世と会ったときから何か気になってたんだよ」



「え・・・」



アタシと拓哉さんが初めて会ったとき-------



半年くらい前に、ハルが紹介してくれたんだっけ?



『こいつが俺の友達の拓哉。こんな見かけだけど、結構いいやつなんだよ』



『初めまして、拓哉です。よろしくね!』



細い眉毛に、ソフトモヒカン。



拓哉さんの第一印象は“怖そうな人”だった。



けど本当は見かけよりずっと優しくて、すぐにアタシも仲良くなれたんだ。



『よろしくお願いします!』




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