天然なあたしは悪MANに恋をする
「ってことは、こっちが…ねえ。あんたは客人だ。丁重にお持て成しをさせてもらうぜ。なんせ、俺が立宮ファミリーに入れるか…どうかの切り札だからな」

あたしは大男に背中を押されながら、ノボルという男の言葉を聞いた

「ちょっと、あの子はどうなるのよ」

3年の先輩が、声を荒げた

「知り合いか?」

ノボルが、質問をする

「違うけど…でも、後輩だし」

「そうか。後輩か。なら、教えてやろう。あいつは俺に恥をかかせた男の女だ。仕返しをするのは当然だろ?」

「結構、入れ込んでいるみたいだからな。立宮弟が…」

「あはは」と笑う声が大きく響いた

仕返し…?

立宮先輩はつい最近、青族の族長の座を、喧嘩で奪い取ったって言っていた

昨日も、教室で嬉しそうに自慢をしてた

その仕返しを…あたしが受けるの?

仕返しってなに?

なにをされるの?

あたしは大男に引きずられながら、体育館の用具室のマットの上に放り投げられた

用具室には、5人の男が入ってくる

どの男も「えへへ」と不気味な笑いを浮かべていた

なに? あたし、なにをされるの?

「足にロープがあったら、邪魔だな」

1人の男が口を開くと、あたしの足に縛ってあるロープをほどいた

「ノボルさんっ…正門に、立宮と崎が…」

体育館の入り口から、男の大声が聞こえてきた

「意外と早かったな」

用具室にいる男が、不満そうに呟いた

「あと…あの、元赤の片岡も…」

え? 片岡先生も?

< 70 / 129 >

この作品をシェア

pagetop