約束
エピローグ
 それから四年の月日が流れた。

 今日はこれ以上はない快晴だった。

 今日のために購入したパールのネックレスを取り出そうとしたとき、銀色のチェーンのかかったベビーリングのネックレスをみつけた。

 それは二十歳の誕生日の一ヶ月後に親にもらったものだった。

おばあちゃんが私が生まれたときに購入したのを、私が大人になったら渡して欲しいと頼んでいたらしい。

 一ヵ月後というのが私の親のルーズさをあらわしている気がする。

 私はただ驚いていた。そんなものがあるとは思わなかったからだ。

姉の分もあったらしいが、姉がもらっていたことも知らなかった。
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