子供な恋
「付き合ってないょ~」


「本当に?」


天野くんは念を押すように聞いてきた。


なんでこんなこと真剣に聞いてくるんだろう?


流石と言ったところか、メイは天野の質問の意図を全く理解していなかった。


今までは、優が近くにいるせいで男子は近づけなかった。


だから、天野 亮はある意味勇者だ。


「本当だよ、お話ってこの事だったの~」


変な話だなぁ~


そんなことを思っていたら天野くんに否定された。


「違うよ、本題はこれから」


「そうなんだ!じゃあ、改めてお話ってなぁに?」


「オレ、メイちゃんのことが好きなんだ。付き合ってくれないかな」


メイは天野の言葉に反応出来なかった。


えっ!?


付き合う?


メイが!?


メイはテンパってしまっていた。


「……ダメ、かな?」


「……メイのこと…が、好き?」


さっき聞いた言葉を確かめるように口に出した。


「うん」


天野くんはメイのもらした言葉に、真剣な表情でこたえていた。


「…でも、メイは天野くんのこと知らなかったし……」


しどろもどろ話すメイに天野事も無げに言った。




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