子供な恋
皐月はやっちゃったぁーみたいな顔で話している。


「それがどうかしたの?」


メイにはそこまでなる皐月が解らなかった。


「…はぁ」


呆れたようにため息をつかれ、それから話を再開された。


「どうせ告白されてきたんでしょ」


力なく言われた言葉にメイは驚いた。


「どうしてわかったの~!?」


なんで、なんで!


皐月って凄い!!


「とうとう本当に砦を破る奴が現れたかぁ~」


皐月はメイの質問には応えず、独り言を言っている。


……聞いてない?


皐月、突然どうしたんだろう?


「これは、松田くんにとうとうライバル出現だなぁ」


え!?


なんでここで優がでてくるの!?


メイは皐月の独り言を聞いても理解できず、プチパニック状態だ。


「で!誰だったわけ」


どうやら独り言が終わったようで凄い勢いでメイに顔を近づけてきた。


「……えっ…と、天野 亮ってひと」


「はぁー!!!天野 亮!」


皐月声大きいよぅ…


みんなこっち見てる……


今現在クラス中の視線を独占状態だ。


それに気づい皐月は一度咳払いをし、声をひそめて再び話し出した。






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