迷える子羊 ~君と僕~
ガサッという音と共に体を起き上がらせる。



誰だろう?



そう思ってみたら人がいた。



スカートはいてるから女子だね。



ゆっくりと顔を上げる。



薄暗いから見えにくいけどもしかして・・・



「唯ちゃん・・・?」



「あ!正人君」



彼女はふっと笑った。



「2年前と反対の状態だね」



「2年前・・・?」



「うん」



そのときの笑顔で



今からちょうど2年前のことを思い出す。



そういえば、あの時も暇だった。




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